おおきなこえで


 ねえ、少し疑問。私に過去を思わせたあなた、どうして星になってみたの。あなたの周りは、それほど暗く無かったはずじゃない。あなた、暗がりを怖がる人じゃ無かったじゃない。


 あぁもしかして、あなたを目指して歩く人がいるのでしょうか。きっとそうだろう、そうに違いない。私がそうだもの。


 東や西に瞬くあなた。

 あのね、今日ひとつだけ箒星を見ました。私今、空を仰いでいて、というのも今日はあなたの日だという事を聞いたからです。

 私より背の少し高いあなたは、一層見上げなければいけなくなってしまったけれど。私、誰よりも高く飛べるので、時々こっそり会いに行こうね。


 それで、またねって言うの。