ヤドリギ周辺
辿り着いたそこは、終わりに向かって枯れ果てた“永劫の深淵“。
PLは一通の手紙を手にしている。
>手紙を確認する
便箋にはたった一文、「春を呼べ」と書かれている。また、手紙には“永劫の深淵“のヤドリギの根が同封されている。
この手紙は未来でシュブニグラスに接触したPLが、死の間際に過去の自分へ宛てて出した救難信号。
春を呼べ→シュブを呼べ
>便箋へ目星
今一度封筒の中をよく確認すると、少量の灰が底に溜まっていることに気づくだろう。さらさらとした白んだ灰。吸血鬼にそれは、どう見えるのだろう。
[強制アイディア]吸血鬼にとって灰は死を意味する。SANチェック 1D2
>心理学
たった一言だけなのに、非常に慌てて書いたような筆跡をしている。送り主は切羽詰まっていたのかもしれない。
>ヤドリギの根に目星
PLがここへくるために使ったヤドリギの根。青白く静かに光を放っている。
>周囲を見る
隆起した岩肌に囲まれ、空には不機嫌な黒雲が立ち込めていることがわかるだろう。あなたがたっている周辺には背の低い草原と、その中に紛れているヤドリギが一つある。
東の方には荒れた山道と少し高い丘が見えるだろう。
西の方には崖に隠れているが、わずかに草原の端が見えるだろう。
(2週目以降)
隆起した岩肌に囲まれ、空には不機嫌な黒雲が立ち込めていることがわかるだろう。あなたがたっている周辺には背の低い草原と、その中に紛れているヤドリギが一つある。
いつまでも変わらない景色を見続けていると、なんだか時間がわからなくなてしまう。そんな心地を、あなたたちは感じるかもしれない。
東の方には荒れた山道と少し高い丘が見えるだろう。
西の方には崖に隠れているが、わずかに草原の端が見えるだろう。
>草原
所々踏まれた跡がある。
(2週目以降)
所々に複数の足跡がある。
>心理学
足跡の間隔はバラバラであり、広い。足跡の主は跳ね歩いたようだ。何かいいことでもあったのだろうか。
>ヤドリギ
青白く、首を上げて胸を張っている。ヤドリギはすでに活性化されているようだ。
>目星
根の一部が欠けていて、手紙に同封されていたものはどうやらこのヤドリギのものらしい。
>植物学
いつからかはわからないが、このヤドリギは思ったよりも長い間この状態であることがわかるだろう。
東の道(荒れた山道)
乾いていて、転がる石も砂埃に化粧された山道。坂道の足元にはポストが一つ置かれているのが見えるだろう。
道は奥へ続いているが、道中の風化して削れた山肌からは、枯れ木の根が大きく伸び下っている。なんだか、どこからか見られているような気がするのは、絡まった木の根の隙間がまるで目のように見えるからだろうか。
>木の根を調べる/目星
よく見ると、根の中には裏側の土が削れ、空洞が隠れているものもいくつかあるだろう。奥には何かがあるようだが、暗くてよく見えない。
>聞き耳
PLが根の側で耳を澄ませると、突然「メェ」とヤギの大きな鳴き声が響いた。
どうやら向こう側には黒ヤギがいて、こちらのことを見ていたらしい。
突然の大声に驚いて、聞き耳をしたPLはSANチェック 0or1D2
姿を表した黒ヤギは、嬉しそうにメェメェ鳴いている。
>目星
根の間から奥を覗くが、暗闇が広がっているようでよく見えない。
いや、違う。黒い何かが向こう側にいて、PLが今そうしているようにそれもこちらを覗いていたのだ。
PLと、向こう側の影の目が合う。PLは驚いてSANチェック 0or 1D2
黒ヤギはそれを面白がって、大笑いしながら姿を表す。
>掻き分ける
枯れてしまったとはいえ元は木。
勢いよくあなたが木の根をかき分けると、根の後ろには一頭の黒ヤギが隠れていた。
突然のことで驚いた黒ヤギは勢いよく飛び出し、PL目掛けて頭突きをする。(回避可能)
黒ヤギは困惑したようにメェメェと鳴いている。
>黒ヤギとエンカウント後に根の裏を見る
PLの誰かの所持品が一つ落ちている。
※血英ではないです。
>ポストを調べる
錆の目立つポスト。(形状は想像するもので構いません。)
投函口から覗いた限りでは、中に手紙はない。代わりに枯れ葉が溜まっているようだ。
裏側に開け口があるが、しっかりと鍵がかけられていて開かない。
>鍵開け/物理でこじ開ける
投函口から覗いた通り、中には枯れ葉ばかりが積もっていて、その具合から手紙なんて長い間投函されていないことがわかるだろう。
>裏側の開け口に目星
ここだけ周囲と比べてサビが少ないように見える。
ポストは永劫を脱するための鍵、ENDへのポイントになります。
END条件
- PLが黒ヤギが手紙を探していることを知っている
- 桜の木の下の手紙をポストに入れる
ここで桜の木の下以外の手紙を入れても、ストーリーは進行しません。
>ポストへ桜の木の下の手紙を投函する
PLが手紙を投函すると、だんだんと遠くから、素朴なベルの音が聞こえました。
「メェメェ、郵便屋さんです!」
乾いた大地に蹄の音がよく響きます。
黒ヤギさんはヤギさん郵便。お仕事のためにポストまでやってきたのでした。
かちゃり。
持っていた鍵でポストの裏の小さな扉を開けて、黒ヤギさんは一通の手紙を取り出しました。そして喜びました。
「白ヤギからのお手紙だ!」
まるでお祝いの日の朝のように、ニコニコ笑顔の黒ヤギさん。黒ヤギさんは幸せそう。
だけどあれれ。けれどあれれ。
おてんば黒ヤギさん、おバカな黒ヤギさん。黒ヤギさんてば大事なお手紙、読まずに食べてしまいました。
さあ困った困った。困ってしまって仕方がないから、黒ヤギさんはお返事を書きました。
『さっきのお手紙ご用事なあに?』
お手紙をポストに入れたあと。黒ヤギさんはあなたたちに一通の手紙を渡しました。
「いつかお返事、くださいな!
そういえば、向こうでヤドリギが枯れ始めているよ。」
そう言い残して、黒ヤギさんはスキップをしながら丘の方へと行ってしまいました。
※
この後END分岐あり
-
ヤドリギの方へ行く END1
-
黒ヤギを追いかける END2
東の道の奥(小高い丘)
歩いてきた道が一望できるほどには高いが、上を見上げればここが頂上ではないことがわかる。 山登りに晴れた気持ちを期待するならば、今はよしておいた方がいいだろう。ここは、そんなにすんだ場所ではない。
あたりにはヤドリギがあった場所と同様に短い草花が広がっている。
坂道が終わったあたりから地平線を探すように視線を上げると、向こうに桜の木が一本だけたっているのが見えるだろう。
>桜の木
あまり大きくはないが、それ相応に歳を重ねてきただろう桜の木には、どことなく女性らしさを感じるかもしれない。
しかし見上げたところで枝越しに空が見えるだけで、どこにも春の気配は感じられないじゃないか。
足元に目をやると、根本の土が一箇所だけ盛り上がっているのがわかるだろう。
>土を調べる
周囲と同様に、小さな草花が根を張っているが、そこだけ土が柔らかい。
>土を掘る
そう深くないところまで土を掘ると、一頭の獣の骨の一部が見えてきた。
体まで掘り起こすと、骨の隙間に一通の手紙が挟まっている。
>骨(死体)に生物学/アイディア
独特な形状をしていて、特徴的な二本のツノや蹄のようなものがある。
(道中で黒ヤギと会っているなら)彼女の面相も相まって、それがヤギであることがわかるだろう。
しかし骨の一部、体の一部がどこにも見当たらない。
桜の木の下には死体が埋まっていた。PLは不穏な出来事にSAN0/ 1D2
>手紙を調べる
手紙の封筒には宛先や差出人は書かれていない。しかし左端に「From」、右端に「To」とだけ書かれている。
手紙には青い文字で「また遊ぼうね」と書かれている。
桜の木はEND、物語を繰り返すためのポイントになります。
END条件
-
桜の木の下に白ヤギが埋められていることを知る
-
黒ヤギが手紙を探していることを知る
-
「春の呼び方」を読んでいる
>春を呼ぶ
条件を3つ満たしている状態で丘へ来た場合(丘にいた場合)
KPから「黒ヤギを殺しますか?」と質問してください。殺す場合はPLにその方法を決めてもらってください。
(殺すことを決めた場合、その後黒ヤギがエンカウントダイスに関係なく現れます。)
あなたたちが黒ヤギのことを殺そうと決めた時。遠くから素朴なベルの音が聞こえてきました。
「メェメェ。一体全体、どうしたの?」
かわいそうに、呑気な黒ヤギは何も知らずにやってきます。あなたたちは馬鹿な黒ヤギを捕まえて、考えた通りの方法で黒ヤギを殺してしまいました。
大地には悲しみが染み渡り、そうしてまた、大地は呪われていくのでした。
>シュブニグラスの片鱗
大地に血が染み渡ると、悲鳴に似た地響きが鳴り、立ち込めていた黒雲は二つに割れました。強制目星、SAN1/ 1D10
春がやってきたのだ。差し込む光はしらんでいて、枯れ木に重なるとまるで満開の桜のように見えるだろう。
あぁ、春だ。PLは突然訪れた春に戸惑い、SAN 1D6
しかしその桜はよく見ると、ムカデのような、ヒモのような、何か蠢くおぞましいものに蹄のような足をぶら下げている。その異様な姿にSAN 1D10
春がきた。
PLは理解を超えた春の姿にSAN 1D100
芽吹きの春。終わった命が息を吹き返して、長い間眠っていた白ヤギは、終わった黒ヤギの皮をかぶって目を覚ました。
白ヤギ(ハプン)との強制戦闘(負け確イベント)
「メェメェ、あのね。私、黒ヤギのこと大嫌い。」
「けど黒ヤギのいない世界はもっと嫌い。」
「だからあなたたちのこと、大っ嫌い。」
「私、また空っぽのお返事書いたから。」
「どうせあなたはお手紙食べちゃうだろうけど。」
「私のお返事待っていて。一生ずっと待っていて。」
そしてPLが黒やぎにしたことと同じことを、白ヤギはPLにするだろう。見えるだろうか。自分の体が灰になるところを。
このイベントの後、KPはPLの「救難信号を出す」か聞いてください。
救難信号を出さない場合はロスト確定。救難信号を出す際は、END3へ。
西の道(黄金の草原)
黄金色の草原が広がる。空の具合の悪さも相待って、さながら雷上にいるような心地がするかもしれない。
>周囲を見る
いくつかの茂みと散らかったガラクタが見えるだろう。
さらに奥にも行けそうだが、そこへいく道は雨のように枯れ葉が降っているのが見える。
>ガラクタを調べる
ガラクタの山と聞いて何を思うだろう。行方知れずの歯車?回らない地球儀?鳴らないオルゴール?古びたお人形?
ここにはきっと、あなたたちが望むものがなんでも落ちている。
寄せ集めて何か別なものを作ることももしかしたらできるかも知れない。
けれどガラクタはどうせガラクタ。ここにあるものは全てどこかが足りていなくて、きっといつまでたってもガラクタのまま。
>心理学
これらを集めた者もまた、ガラクタのように未完成なのだろうか。
>目星
その中に、一冊の本をPLは見つけるだろう。
淡い、白っぽい黄色っぽい、古びた一冊の本。
>図書館
それは春の呼び方が書かれているのだけれど、もしかしたらあなたたちはその本を見たことがあるかも知れない。
内容は灰がかかった枯れ木に花が咲くというもの。
絵本の一番後ろの遊び紙には、カリグラフィで文字が書かれている。
「千匹の仔を連れた森の黒山羊よ。
原初の罪。許しは天高く、春の芽吹きに命を欲する。
目には目を、歯には歯を。大地にはヤギの血を。」
(クリティカル/ 2週目以降)
「停滞は怠惰。永劫とは、そのためにある。そこに、誰も罪は問われない。」
と書かれている。不穏なメッセージにPLはSAN1/ 1D4
PLが神を信じているのであれば、冒涜的な内容にSAN1確定減少。
>心理学
おそらく助言のようなものだろうか、わざわざこんな本の後ろにメッセージを残すだなんて。
しかしそれでは筆者はまるで、PLがこの本を手にすることをはじめからわかっていたようじゃないか。
>茂みを調べる
PLの持ち物が一つ落ちている。
西の道の奥(草原の奥地)
水溜りのように一面に落ち葉が溜まっている真ん中に、落書きのような場違いな小屋が建っている。
>小屋(黒ヤギの家)
適当に色を塗った廃材で作ったようなその小屋は、オオカミが息を吹けばたちまちに飛んでいってしまいそうだ。そんな小屋の前には、これまた場違いなブリキの郵便受けが立っている。
>目星
小屋には鍵穴らしいものは見当たらず、簡単に出入りできるようだ。
>心理学
材料の組み合わせ方、色使い、小屋の立っている場所、全てがなんだかチグハグである。
ありきたりにはならないが、かといってまるでセンスを感じられない。
どうやら小屋の持ち主は定石や常識というものが無いように思える。
>郵便受けを調べる
中にはPLの所持品が一つ落ちている。
>小屋の中
中は大人がようやく二人入ることができる程度の広さだろか。
非常に散らかっていて、宛先がバラバラの手紙が詰まったカバンがいくつか置かれている。
>目星
手紙の山の中をよく見ると、干し草に適当な布を被せただけの一応ベッドらしいものがある。
また、机とは言い難い古びた板も床に置かれてあって、そこにはインクとペン、真っ白い便箋が置かれている。
>便箋とインクを調べる
それらはとてもシンプルなものだ。便箋と封筒は裏表が白いものだし、転がっているペンは持ち手の部分の色が使い込まれた色をしている他に気になる点はない。インクも長年使われてきたのだろう、瓶の縁がだいぶ汚れている。
インクは見ただけでは黒いもののように見えるが、紙に書き、乾くと青色になる珍しいものらしい。
>手紙を調べる
宛先も差出人もバラバラである。
>図書館
お世話になった方への挨拶、他人から他人への恋文、督促状、友人への他愛もない話、不幸のお知らせ。本当にさまざま、いろんな人のいろんな人への手紙がある。
いくつか読んでいる中に、PLは自分の手元に届いた手紙と同じものがあることに気づく。
その手紙は一部かじられた後があるが、内容は「春を呼べ。」便箋の折り目には白んだ灰が溜まっている。
>ベッドを調べる/目星
適当な干し草に、適当な布を被せただけの粗末なベッド。あまりの雑さに、ベッドというよりは鳥の巣といったほうが近いかも知れない。
>ベッドの中を探す、漁る(宣言)
干し草のベッドの中を調べてるうちに、PLの手には何か硬いものが触れるだろう。
手にしたのは乳白色の小さなカケラ。それがいくつか見つかるだろう。
>カケラに人類学/博識学/医学/生物学/アイディア-20
手触り、質感、重さを見るに、それが骨の一部であることがわかるだろう。
しかしあなたたちがわかるのはそこまで。というのも、それが何の一部であるか、誰のものであるかわかるためには、カケラがあまりにも小さく少なすぎるのだ。
1.さっきのお手紙(生還END、トゥルーエンド)
条件:ポストへ桜の木の下の手紙を投函、黒ヤギとのイベント後、ヤドリギへ向かう
ヤドリギで帰還することを宣言する
PLが急いでヤドリギへ向かうと、確かにそれは枯れかけています。一体突然どうしたのだろう、ということは考えている場合ではなさそうです。なぜならあなたたちは地図も何も持っていないため、ここのヤドリギが枯れてしまえば帰ることが難しくなってしまうからです。
きっと、心残りもあるでしょう。けれど仕方がないからあなたたちはヤドリギに触れ、帰ることにしました。
ふわり。
まるで春の朝のような、柔らかい白い光があなたたちを包みます。そしてあなたたちはまた、あなたたちの日常へ帰っていくのです。
おかえりなさい。
背景、春の気配がようやくととのったようですが、いかがお過ごしでしょうか。元気でいらっしゃいますか。
ひとすくいの青さをまいた白い空の下。あなたは今日、春かぜに一通の手紙を手にしていることと思います。
ひとさじの寂しさを感じるのは、それが差出人不明の手紙だからでしょうか。宛先も記されていないからでしょうか。
もしかして間違いの手紙、もしかしたら迷子の手紙。
けれどそれは確かにあなた宛のものであって、その証拠にあなたは今、手紙を読んでいる。
「また遊ぼうね。」
一通のお手紙に、青い幼い文字でたった一言。ただの一言、それだけが書かれているのだけれど、手紙にしたためられるのは文字だけではないことを、あなたたちはもう知っているでしょう。
めでたしめでたし。
2.そうだった
条件:ポストへ桜の木の下の手紙を投函、黒ヤギとのイベント後、ヤドリギへ向かう
黒ヤギを追いかけて丘の方へ行く
PLが黒ヤギの後を追いかけて丘へ行くと、桜の木の下で黒ヤギが泣いていました。
メェメェメェ。
掘り返された土の中、白ヤギの姿を見て黒ヤギは思い出してしまったのです。
「そうだった。私、白ヤギのこと、食べちゃったんだ。」
メェメェメェ。
悲しくて、悲しくて、黒ヤギは泣き続けました。たくさんの涙がジョウロのようにこぼれて、桜の木を濡らします。
メェメェメェ。
空はこんなにも雨雲が立ち込めているのに、黒雲は黒ヤギをうるさがってゴロゴロと唸るだけで、誰も黒ヤギのために雨を降らしてはくれません。誰も慰めてはくれません。
はるはこない。
そうして陰る空の下。空っぽの風が、桜の木を虚しく震わすのでした。
めでたしめでたし。
3.白ヤギさんからお手紙ついた
条件:小高い丘で春を呼び、イベント後に救難信号を出す
最後の瞬きが終わる前.PLは白ヤギが揚々と自害したのを見るだろう。果たしてこの白ヤギのように春を呼べば、今日死んだ私たちはまた元通りになれるのだろうか。戻れるのだろうか。
PLが最期の力で出した救難信号は、やがて閉じられていく空の上、再び去っていく春に紛れて、やがて手紙の形になって、配達カバンの中に入れられる。
めぐる季節に逆らって、置いてけぼりの季節の風とともに遠くからやってくる足音に、あなたたちは気づきましたか。
一頭のヤギが、あなたへ宛てて、きっと手紙を届けてくれるでしょう。
( 2週目へ。再び導入へ戻り、物語を繰り返す。
その際ステータスは全てリセットされ、記憶もリセットされているものとします。
各所に落ちているPLの所持品は変更されていても良いですし、明確にPLがここにきたことがある事を除けば、情景の表現を変更しても構いません。
シナリオ考案時が3月あたりだったと思うのですが、「お花見をしたい」という話から今回春を呼ぶ話を構築しました。なので各所に春にまつわるお話を絡めています。春先のほのぼのとした雰囲気の中に、クトゥルフのおどろおどろしい空気が混ざっているのを感じてもらえると幸いです。
考案中は、コードヴェインの世界観にクトゥルフ神話をどう取り入れたら不自然さがなくなるだろうかとか、どう処理していこうかなとかそれなりに悩みました。けど結局クトゥルフ神話自体が現実世界の上でも不自然なものだと思いますので、いっそ不自然なまま取り入れてしまおうか…と思った結果がタイムリープといいますか、シナリオを繰り返すようなものになりました。
彼女たちの物語も含め、絵本を読むような感覚でプレイしていただけると嬉しいです。